真夏の夜も快眠を! 夏の寝具の選び方



寝苦しい夏の季節も含め、1年を通して同じ寝具で過ごされる方は意外と多いといいます。
しかしながら、夏の高温多湿の時期にも快適な睡眠を得ようとするならば、エアコンに頼るだけでなく、季節に合った寝具を整えることがとても大切です。
そこで今回は寝具に注目し、快適な睡眠を得るためにはどのような寝具を選ぶのがよいのか、について紹介いたします。

快適な睡眠に繋がる夏の寝具とは?

 

一般的に、快眠につながる理想的なふとんの中の環境は、温度32~34℃、湿度45~55%が理想だと言われています。
また、人間は体温が下がる過程で睡眠に入るため、寝苦しさを感じずに熟睡するためには、就寝時に体温を下げることが必要です。ジメジメとして汗が肌にまとわりつく状態を避け、汗をサラッと蒸発させるためには、素材そのものに「吸湿性」や「放湿性」、「通気性」のある天然素材の寝具を選ぶことがとても大切だとされています。
最近では、冷感・涼感をうたった寝具も商品化されていますが、その具体的効果の基準は定められていません。冷感・涼感の持続性を裏付けする吸湿性や放湿性、そして通気性があるかどうかをしっかりと確認しましょう。

●掛け布団
室温が20℃前後の気候の季節は、シルク素材の真綿ふとんや羽毛の肌掛け布団、そして25℃前後になったら、綿素材のタオルケットやガーゼケットに変えるのがよいでしょう。

●敷布団
掛け布団だけでなく、体の下に敷く敷布団やマットレスも大切です。できるだけ通気性が高く、熱が籠らないものを選びましょう。体や頭が沈み込むものよりも、硬めの素材の方が保温性を下げることができます。マットレスの上に、麻など張りのある素材の硬めのベッドパッドを敷くのもおすすめです。

●枕
枕は、そば殻や細かいビーズを使用したものが熱が籠らず心地よく感じるでしょう。
冷凍庫で冷やして使う冷却枕を活用するのも一つの方法です。ただし、冷え過ぎないように、タオルを巻いて適温に調整したり、敷布団が濡れてカビの原因とならないよう、冷却枕と敷布団の間にもタオルなどを敷くようにしましょう。

夏の寝具の扱い方ポイント

 

夏の高温多湿の季節は、寝具に菌が繁殖しやすい時期です。快適な睡眠のためには、寝具をこまめに洗濯して、サラッとした状態を保つことも大切。自宅の洗濯機で気軽に洗えて乾かせるものを基準に選ぶことも大切です。
また、洗濯をしない日でも、起きてすぐに寝具を収納せずに短時間でも干したり、マットレスを立てかけたりして、風を通して湿気をとばすようにしましょう。



夏に快適な睡眠を得るための寝具の選び方について、紹介いたしました。
気温や湿度が高い季節に快適な睡眠を得るためには、季節に合った寝具を整えることがとても大切です。掛け布団だけでなく敷布団や枕も含めて、あらためて見直してみてはいかがでしょうか。