夏の冷蔵庫の電気代に注意! 実践したい節約方法7選
家電における年間電力消費量トップと言われる冷蔵庫。夏場の消費量は特に増え、エアコンの使用とも重なって、夏の電気代が高くなることを気にされている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、ちょっとした工夫を取り入れることで冷蔵庫の電気代を節約することができます。今回は、冷蔵庫の節電効果のある使い方のコツや注意点について紹介いたします。
どうして夏の冷蔵庫は電気代がかかるの?
夏場、室温が30℃から35℃に上昇すると、庫内の温度を維持するために冷蔵庫の消費電力量は50%近くも上がってしまうというデータがあります。特に住人の不在時などはエアコンを消す家庭がほとんどだと思いますが、その際に室温が上昇してしまうだけでも電力をとても消費しているのです。
また、夏は冷たいものを飲食する機会が多くなり、冷蔵庫の開け閉めが多くなることも電気代アップの原因となっています。
夏の冷蔵庫の電気代を節約する方法
庫内の温度設定を確認しよう
冷蔵室の庫内の温度設定を、年中「強」にしていませんか? 特に、夏場は暑いからと「強」に設定される方もいるかもしれません。
しかし冷蔵庫は、正しい使い方をしていれば夏でも「中」で充分に冷やすことができます。また、節電モードやエコモードも上手に活用することで、無駄な電力消費を抑えることができます。
設置状態をチェック
冷蔵庫の周囲に隙間がないと、放熱がされにくく冷却機能が低下してしまうため、電力が無駄に消費されてしまいます。冷蔵庫の上に物を乗せていたり、ホコリがついていたりする場合も同様です。
必要とされる隙間の幅は機種によって異なるため、取扱説明書などで確認されることをおすすめします。
また、冷蔵庫の設置場所自体も陽の当たる場所を避けるようにしましょう。
食品の詰め込みすぎに注意
食品の詰め込みすぎによって庫内の冷気の循環が上手くいかないと、電力を余分に消費してしまいます。
冷蔵庫内の食品は奥の壁が見えている7割程度に留め、冷気の吹き出し口の前は避けるようにしましょう。
冷凍庫には多めに食品を入れる
冷蔵庫や野菜室は詰め込み過ぎ厳禁ですが、冷凍庫は隙間なく食品を入れておくことで、凍った食品同士が保冷剤役割を果たすため節電に繋がります。作り置きの冷凍保存や保冷剤などを上手に利用して、隙間ないキレイな収納を心がけましょう。
整理整頓でドアの開閉は速やかに
ドアを開いている時間が長いと庫内の冷えた空気が外に出てしまい、温度が上がってしまいます。特に夏場は30秒ドアを開けておくと、庫内の温度が10℃上がると言われています。食品を冷蔵庫から取り出す際は、なるべく「まとめて」「すばやく」取り出すようにしましょう。
庫内は常に整理整頓を意識し、保管する場所を決めたり、トレーなどで分別したりしておくことをおすすめします。
温かいものを入れない
作りすぎた料理を冷蔵庫で保管することも多いと思いますが、その際には必ず充分に冷ましてから入れるようにしましょう。温かい食材を庫内に入れると周囲の食品の温度も上げてしまい、鮮度にも影響が及びます。氷や保冷剤などを使って粗熱を取り、しっかりと冷めたことを確認してから冷蔵庫に入れましょう。
傷んだパッキンを交換する
冷蔵庫のドアのパッキンがドアの隙間を防ぎ、庫内の温度を保つ役割を果たしています。しかし、パッキンは使用年数が経過すると徐々に劣化するため、知らず知らずのうちに隙間が出来てしまい、隙間から冷気が漏れるようになります。
パッキンが傷んでいないかを確認し、傷んだパッキンは新しいものに取り換えるようにしましょう。ドアに紙を挟んで、それがすぐに落ちるようなら取り換える時期だと考えられます。
普段当たり前のように使用している冷蔵庫ですが、ちょっとした工夫で節電することができます。メーカーによると、省エネ機能の活用で2割の節電、使い方の工夫で1割の節電が可能だと言われています。
夏の電気代が気になる時期、ぜひ冷蔵庫の節電にチャレンジしてみてください。