調味料を正しく保存しよう! 冷蔵庫での保存が適した調味料と保存期間
食べ物の味付けに欠かせない調味料。保存方法を誤ると、風味が落ちるだけでなく、カビが発生し身体に害を及ぼしてしまいます。
そこで調味料の風味をキープするために、冷蔵庫での保存が適した主な調味料と、その保存期間について確認しておきましょう。
調味料の保存方法について
調味料には、それぞれ適切な保存方法が存在します。適切な方法で保存していないと、調味料は次第に劣化して味や香りが落ちていきます。見た目では判断しにくいかもしれませんが、味付けの要となる調味料が劣化してしまうと、やはり料理の出来栄えにも影響します。
そのまま誤った保存を続けると、やがてカビが生え、容器に残った調味料をすべて廃棄することに…。反対に、正しい保存方法を守っていると、美味しさが長持ちします。
調味料には、正しい保存方法が明記されているので、購入する際に必ず確認するようにしましょう。
冷蔵庫に入れた方がよい調味料
醤油
醤油を流しの下や棚に保存している方は意外と多いようです。しかし、醤油は空気に触れることで酸化が進み、風味が落ちてしまいます。冷蔵庫で保存すれば、酸化やカビを防ぐことができるので、美味しさをキープしやすくなります。
一般的に醤油本来の味を楽しめる賞味期限は、開封後1か月となっています。できるだけ1か月の間で使い切れるよう、量の少ないタイプを選ぶか、醤油差しなどに移し替えて、残りは冷蔵庫で密閉保管するとよいでしょう。
味噌
醤油同様、味噌も空気に触れることで酸化が進みます。表面が乾燥しないよう、開封後はラップで覆うなどし、できるだけ空気に触れない工夫をするようにしましょう。一般的に味噌の保存期間は、開封後3~6ヶ月です。また、味噌は冷凍庫に入れても凍らないため、冷凍庫での保存も可能です。ただし、味噌は温度変化に弱く、色が変化してしまうと味にも影響を及ぼすので、保管場所の変更の際には注意しましょう。
ソース
ソースを食卓に置いたままにしていないでしょうか。開封後のソースは、常温保存では、風味や色、とろみなどが変化していまいます。特に暑い季節は必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。
美味しさをキープできる保存期間は、一般的にウスターソースやお好みソースなら約3ヶ月、中濃ソースやとんかつソースなら約1か月となっています。
マヨネーズ
マヨネーズは、温度によって変質しやすい調味料です。高温でも0℃以下でも油が分離してしまい、開封後は冷蔵庫の中でも野菜室での保存が最も適しています。期間は1か月を目安に使いきるようにしましょう。
ケチャップ
ケチャップは、酢や食塩がたくさん含まれており、比較的劣化は遅い方ですが、空気に触れると酸化する性質であるため、開封後は冷蔵庫で保存し、1ヵ月程度で使い切るのがおすすめです。
みりん風調味料
みりん風調味料は、本みりんと異なりアルコール量が少なく保存性が低いため、開栓後は冷蔵庫での保存が必要です。いっぽう、本みりんは、冷やすと糖分が結晶化してしまうため、冷暗所で常温保存が適しています。賞味期限は一般的に本みりん・みりん風調味料ともに3ヶ月程度となっています。
めんつゆ
保存料が使用されていないめんつゆは、醤油よりも酸化しやすくカビやすいため、開封後は冷蔵保存しましょう。そのまま使用するストレートタイプのものは開栓後3日以内、薄めて使用する濃縮タイプは、開栓後1〜2週間以内、ストレートつゆは開栓後3日以内を基準に使い切るのが理想です。
ポン酢・果実酢
酢そのものは劣化しにくい性質をもっており、冷暗所での常温保存が可能ですが、ポン酢や果実酢など酢以外のものが多く含まれているものは、冷蔵庫での保存が適しています。
チューブタイプのわさび、しょうが、からし、にんにく
チューブ型の容器に入ったわさび、しょうが、からし、にんにくは、開封後は冷蔵庫で保存し、わさびとからしが3ヶ月、しょうがとにんにくは1ヵ月程度で、使い切るようにしましょう。
ルウ製品
カレーやシチューなどのルウ製品は、固形状・パウダー状ともに開封後はしっかりと封をして、冷蔵庫保管で3ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
日頃、一般家庭でよく使う調味料で、冷蔵庫保存が適しているものと、その保存期間について紹介いたしました。開封後、多くの調味料の調味料は空気に触れたり、高温によって劣化したりしてしまいます。温度変化に弱いものは、冷蔵庫ドアの開け閉めによって温度が変わりやすいドアポケットよりも、冷蔵庫の奥にしまっておくなど、冷蔵庫内の保存場所にも気を配るとよいでしょう。