引越し先はどう決める？　立地の正しい選び方とは

引っ越し先を選ぶ際には、間取りや設備、費用など、さまざまな条件を考慮します。
何を優先して決めるかについては、人それぞれではありますが、立地を最も重要視するという方は少なくありません。
一方で、単身赴任など短期間での引っ越しの場合は、会社から近ければどこでもいいと考え、立地をあまり気にせず決めたら失敗した、という声も聞きます。

そこで今回は、引っ越し先の立地についての考え方と、立地選びの際にチェックしておきたいポイントを解説していきたいと思います。

引っ越し先の立地の考え方

大前提として、立地選びで重視したいポイントは、住む人によって異なります。
女性や子どもがいる場合は、何よりも治安の良さを優先するかもしれません。

駅から近ければ便利ではありますが、駅周辺が繁華街の場合は夜遅くまで賑やかです。うるさくて眠れないのに家賃は高いというストレスが起きる可能性もあるでしょう。
静かな環境を求めて駅から少し離れた場所まで歩く必要があるのなら、たとえ勤務先の最寄り駅から離れた駅になっても、落ち着いた雰囲気の駅を選ぶ方が安心かもしれません。

また、駅のタワーマンションは便利ですが、駅ビルスーパーは高い傾向があります。せっかく駅から自宅が近いのに、お値打ちのスーパーを求めて駅から離れたスーパーまで買い出しに行くという人もいるようです。

人口の多い大きな駅は、小さい駅と比べて、駅からある程度離れないと家賃は安くならず、静かで落ち着いた環境も得られません。反対に、小さい駅は駅から近い場所でも、お値打ちの家賃、スーパーを見つけられることがあります。
自分が必要とする商業施設や医療施設、公共施設などが整っていれば、小さめの駅の方が立地としては良いと言えるでしょう。

押さえておきたい！　立地のチェックポイント

1.通勤（通学）経路
通勤や通学の経路や所要時間を確認することはもちろんのこと、電車の間隔や乗り継ぎ状況や混雑状況、駅までの間の道のりについても確認しましょう。夜の外灯の有無も要チェックです。
車通勤の場合も、通勤時間帯の渋滞状況を確認することが大切です。
距離は近いのに、乗り継ぎや渋滞状況が悪く、予想以上に時間がかかってしまう、というのはよくあることです。

2.商業施設や医療施設、公共施設の有無
使い勝手のよいスーパーやドラッグストア、夜遅くまで営業をしているコンビニエンスストアのほか、利用できる医療施設が近くにあるかをチェックしておきましょう。
また、図書館やスポーツ施設など、自分がよく利用する公共施設や銀行・郵便局などの有無もチェックします。

3.治安、住環境
幹線道路沿いや飲み屋街など、夜遅くまで騒がしくないかどうか、ゴミのポイ捨てや放置自転車、落書きが多くないかどうか、また、犯罪の発生状況についてもネットなどで調べておくと安心です。

引っ越し先の立地についての考え方と、立地選びの際にチェックしておきたいポイントについて紹介いたしました。
間取りや設備は工夫次第で利便性をある程度変えることができますが、立地については自分では変えることができません。

引っ越し先を選ぶ際に、チェックポイントを意識して立地を選び、住みやすい環境で生活できるようにしましょう。