大切な家具にカビが!? 知っておきたい家具のカビ対策 


大切な家具にカビが!? 知っておきたい家具のカビ対策 

久しぶりに家具の裏を見たら、カビが生えていたという話を聞くことは少なくありません。浴室や洗濯機まわりなど、水場でのカビ対策はしていても、家具のカビは盲点になりがちです。
木製の素材にカビが生えると、完全に除去することは素人では難しく、強い洗剤を使うことで家具の風合いが変わってしまう恐れもあります。大切な家具にカビが生えてしまう前に、家具のカビ対策についても、しっかりと意識しておきたいものですね。
そこで、家具にカビが生える原因と、予防するためのポイントについて紹介いたします。

家具にカビが生える原因とは?

 

1.湿気
最近の住居は、高気密・高断熱が進み、部屋の中の湿気が外に出ていかずに溜まりやすい傾向があります。室内の湿度が高くなりすぎると、家具にカビが生える原因となります。

2.ホコリや汚れ
室内のホコリや髪の毛、ペットの毛などの汚れは、カビの栄養源となります。家具の裏や下は、それらが蓄積しやすいためカビが生えやすくなります。

4.天然木素材
特に天然木など自然素材で作られている家具は吸湿性が良いため、室内の湿気を吸ってカビが生えやすい性質があります。合板の家具や化学塗料で塗装された家具は、比較的カビが生えにくいようです。

家具のカビを防ぐためのポイント

 

すでにお家にある家具のカビを防ぐためには、湿気と汚れの除去がポイントとなります。

家具の配置に気をつける

 
家具を置く際に、壁や窓にピッタリと寄せてしまうことで、壁と家具との間に湿気が溜まりやすくなります。特に、窓付近は、結露が起きやすいため、できるだけ避けましょう。
家具と壁との間には隙間を10cm以上設けることで、空気の通り道をつくることができます。また、家具の裏に溜まったホコリや汚れを、掃除機などで吸いやすい配置を意識しましょう。

換気を意識する

 
室内に湿気が溜まりすぎないように、換気をこころがけましょう。
部屋の隅に家具が集中しているなど、湿気が溜まりやすい場合は、サーキュレーターなどで空気を循環させるとよいでしょう。
家具の裏だけでなく、カラッと晴れて湿度が低い日には、引き出しや扉を開け放って家具の中に溜まった湿気を外に出してあげることも、お忘れなく。中に収納するものの量を、あまり詰め込み過ぎないようにすることによっても、家具をカビから守ることに繋がります。

ドライシートを活用する

 
家具の中に直接物を置くのではなく、ドライシートを敷くようにしましょう。
棚板や引き出しに敷くことで、湿気を吸収し、汚れが直接家具に付着するのを防いでくれます。汚れが溜まってきたら、ドライシートを交換することで、家具の中を清潔に保つことができます。ドライシートの代わりに新聞紙でも代用できますよ。



家具にカビが生えるということは、部屋の中の湿気が溜まりやすいという証拠です。湿気が溜まりカビの胞子が増えると健康被害にも繋がります。
室内の空気の循環を意識し、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。