一人暮らしを始めたい! 初期費用の目安は?


一人暮らしを始めたい! 初期費用の目安は?

通学や通勤時間を短縮するために、実家を出て一人暮らしを始めたいと考える人は多いようです。しかし、一人暮らしを始めるにあたって、まず気になるのが費用面。
アパートやマンションを借りるには、家賃だけでなくさまざまな費用が必要となります。
そこで、一人暮らしを始める際に必要となる初期費用について、詳しく解説いたします。

一人暮らしを始める際に必要なもの

 

一人暮らしを始めるにあたって必要となる費用は、大きくわけて次の3つがあります。
1.部屋を借りるために不動産会社などへ支払う費用
2.引っ越しに必要な費用
3.新生活で必要となる家具・家電などを揃えるための費用
それぞれについて、詳しくみていきましょう。

1.部屋を借りるのに必要な費用とは

 

部屋を借りるための契約には、「家賃」や「共益費」だけでなく「初期費用」というものがかかります。
初期費用はエリアや物件によって異なりますが、家賃の5~6ヶ月分が目安となります。具体的には次のものが必要となります。

□敷金
敷金は、退去時の原状復帰やクリーニング代などに使うための費用で、入居前に保証金として預けておくもの。退去の際にかかった費用を差し引き、残りは返してもらえます。一人暮らし用の場合は家賃の1ヶ月〜2ヶ月程度が相場。

□礼金
礼金は、大家さんに「謝礼」として支払うためのものです。家賃1ヵ月分が目安ですが、新築を含めて築年数新しい物件は高めの設定、古い物件には礼金がかからないのが一般的。

□前家賃
賃貸借契約の際、入居月(日割)と翌月1ヵ月分の家賃・共益費も支払います。

□仲介手数料
物件を紹介してくれた不動産会社(仲介業者)へ支払う手数料で、家賃の1ヶ月分が基本です。仲介業者によって割引を設定していることがあります。

□火災保険料
入居中に火災に遭った時のための火災保険料も賃貸借契約時に支払います。1年間で1万円程度が一般的。

□鍵の交換費用
渡される部屋の鍵は、前入居者が使っていたもの。入居時までに新しいものに交換を希望する場合は、鍵の交換費用もかかります。交換費用は鍵の種類によって異なり、1.5万円~3万円程度が一般的ですが、防犯性能が高いものでは5万円程度かかることもあります。

□保証会社利用料
部屋の賃貸借契約の際、連帯保証人の代わりに保証会社を利用する場合があります。
初回に必要となる保証料は家賃と共益費の0.5~1ヵ月分程度が必要。

2.引っ越しをするための費用とは

 

引っ越しをするための費用は、引越業者へ支払うもので、引越しをする時期や荷物の量、移動する距離によって算出されます。引っ越しシーズンの繁忙期でなければ近距離なら3万円程度から、繁忙期の長距離なら10万円を超えることもあります。
いっぽう、荷物が少ない場合など自力で引っ越しができるのなら、トラックのレンタル代やガソリン代などだけで済ませられます。

3.新生活に必要な家具・家電を揃えるための費用とは

 

初めての一人暮らしの場合は、生活に必要となる多くの家具・家電を揃える必要があり、目安は20万円程度です。
一人暮らしの生活が短期間だけとなる見通しの場合は、家具・家電付きの物件を借りる方法と家具・家電をレンタルする方法もあります。
家具・家電付きの部屋は、物件が限られているのと家賃が割高となるため、物件選びが困難となるケースもあります。そのため、自分が気に入った物件を見つけ、家具・家電を別途レンタルする方が、レンタルする家具・家電も好みのものを選べるためおすすめです。



一人暮らしを始める際に必要となる初期費用について紹介いたしました。一人暮らしを始めるのは思いのほか費用がかかるものです。引っ越しに踏み切る前に、住みたいエリアの家賃相場から、必要となる費用を算出してみることをおすすめします。