電子レンジのアース線の役割と取り付け方
電子レンジに電源コードと一緒に付属している「アース線」は、意外と利用していない方が多いようです。アース線を取り付けずに電子レンジを使用していると、どのような事が起きるのでしょうか。
今回は、電子レンジのアース線の役割と必要性、そして取り付け方を紹介いたします。
電子レンジの「アース線」の役割とは?
1.感電を防ぐ
電子レンジが故障し漏電するようなことがあった際、アース線によって感電や火災を防ぐことができます。
2.電磁波の干渉を防ぐ
電子レンジの使用中は、強い電磁波が出ており、Wi-Fiや他の家電へ影響を与えることがあります。アース線により電子レンジの運転を安定させることで、他の家電へ干渉を防ぐことができます。
アース線の必要性
アース線を取り付けなくても、電子レンジの使用はできます。
しかし、経済産業省による「電気設備の技術基準の解釈」では、電子レンジを「水気や湿気の多い場所」に設置する際は、アース線の取り付けが義務づけられています。電子レンジを、洗い場のすぐ横など水が飛び散る場所や、地下室や土間など湿気が溜まりやすい場所に設置する場合は、故障や漏電の可能性が高くなるため、アース線を必ず取り付けるようにしましょう。
電子レンジの「アース線」の取り付け方
まず、アース線の先端から1.5㎝程度の保護用ビニールをはがしておきます。中の芯線を傷つけないように注意しましょう。
キッチンのコンセントには、アース線用の端子が設置されており、アース端子には「ネジ式」と「ワンタッチ式」とがあります。
<ネジ式の取り付け方>
アース端子のカバーを開け、ネジが見えたらネジ式です。ドライバーでネジを緩め、ネジ部分にアース線の芯線を巻き付けます。芯線がしっかり挟まるようにドライバーでネジを締め、カバーを閉じましょう。
カバーがなくネジがむき出しになっているタイプも同様です。
<ワンタッチ式の取り付け方>
アース線のカバーを開け、ネジが無ければワンタッチ式です。穴が開いているだけなら穴にアース線をしっかり押し込みましょう。レバーがあるタイプならレバーを押し上げるとアース線が差し込めるので、差し込んでレバーを戻しましょう。
アース線は簡単に取り付けられます。万が一の際の安全確保のためにも、取り付けておくと良いでしょう。
また、アース線は電話線のアースやガス管・水道管・避雷針への設置は危険のため法令により禁止されているので、あわせて覚えておきましょう。