ちょっとの工夫で大変身?炊飯器でご飯を炊くコツ!
ほかほかのご飯は日本の食卓に欠かせません。
毎日食べるものだからこそ、より美味しくいただきたいものです。
今回は、ご家庭で実践できる「炊飯器でご飯を炊くコツ」をご紹介します。
美味しいご飯を炊くためのステップとは?
「ご飯を炊く」といっても、いくつかのステップがあります。
ここでは「研ぐ」「浸す」「よそう」の大きく3点について見ていきましょう。
- 米研ぎは「すばやさ」と「やさしさ」
米は最初に水にふれたとき最も多く水を吸うので、米研ぎ時の水換えはすばやく行いましょう。米を研ぐときは手のひらで4~5回なでるようにやさしく研ぎ、水を入れ替え、この作業を2~3回繰り返してください。
水が透明になるまで何度も研ぐ人がいますが、研ぎすぎると旨みのもとであるデンプンまで流れ出してしまいます。また、ザルを使うことも極力ひかえましょう。
ザルの編み目に米が挟まって割れるだけでなく、米がキッチンの送風やコンロの熱を受けやすくなり、炊き上がりにムラができてしまいます。 - 旨みを作る浸水
お米は水に浸すことでデンプンが分解され、旨みの元である糖分に変わります。
「浸水が旨みを作る」といっても過言ではありません。
また、水に浸すことで炊き上がりもふっくらしたものになります。夏なら30~60分、冬なら1時間~2時間浸すのが理想ですが、炊飯器によっては浸水時間も調理に含まれるので、その場合は浸す時間を早めに切り上げると良いでしょう。
浸水時間を長めにすれば、パサパサ感がなくなるだけでなく旨みを保持しやすくなるので、お弁当に使うご飯は長めに浸水させるのがオススメです。
パサパサ感をなくすためには「氷を入れて米の吸水をゆるやかにする」という方法もあります。
研ぎ終わって炊く準備ができた炊飯器に1~4個氷を入れますが、氷は水と合わせて規定量の水分になるように調整してください。 - よそう前にできる工夫も
ご飯をお椀によそう前にできる工夫もあります。
炊き上がって炊飯器のふたを開けたなら、ふたや釜の上の水分をふき取りましょう。
こうすることで、水滴がご飯に落ちて水っぽくなるのを防ぎます。水滴をふき取ったなら、次はご飯をほぐしていきます。
ほぐすことで余計な水分を飛ばし、炊きムラを無くすことができるのです。
しゃもじで釜の中を十字に区切ったら、切れ目を中心に上下左右を入れ替えるようまんべんなく混ぜましょう。
差をつけたい人は水にこだわる
ただの水道水でも問題はないのですが、より美味しいご飯を目指すなら水にこだわってみるのも良いでしょう。
浸水だけでなく、米研ぎの水を浄水器の水やミネラルウォーターに変えれば効果的です。
また、米粒の硬いものには酸性水、柔らかいものにはアルカリ水を使うと、ほどよい炊き上がりになります。
現在の炊飯器は高性能化が進んでいますが、今回ご紹介したポイントをおさえれば、ご飯はもっと美味しくなります。
皆さんもご家庭で「一味違うご飯」を目指してみてはいかがですか?