徹底比較!電気ケトルと電気ポットはどっちがお得?
電気ケトル・電気ポットは手軽にお湯を沸かすことのできるアイテムですが、よりお得といえるのはどちらなのでしょうか。
今回は、電気ケトルと電気ポットの違いを比較し、どちらを選べばいいのか考えます。
手軽さが売りのケトル
ケトルとは日本語で「やかん」の意味で、電気ケトルは電気による発熱でお湯を沸かす「電気やかん」です。
「1度に使う分のお湯を沸かす」という使い方を想定した道具のため、基本的に保温機能は付いておらず、0.5~1.2Lほどの機種が主流です。
例えばカップ1杯分(200ml)のお湯であれば1~2分と、すぐに欲しい分だけのお湯を沸かせます。
500mlのお湯を沸かす場合の電気代は約2円で、1日に2Lならば約8円、1ヶ月で約240円、1年で約2840円です。
「1度に使うお湯の量が少ない」「一人暮らしで家にあまりいないため、保温する電気代がもったいない」という方はケトルを選ぶと良いでしょう。
また、片手で取り扱えるくらいの容量なので取り回しがよく、ケトル自体をコップやおわんに近づけてお湯を注ぐという使い方が主になります。
このように便利な電気ケトルですが弱点もあり、やかんと同じく密閉性に欠けるため、ケトルを転倒させ中身のお湯をこぼす、それが原因でヤケドをするという危険があるのです。
心配な人は、倒れてもこぼれにくい機種やフタにロック機能が付いたものを選ぶと良いでしょう。
大容量と保温が強みのポット
電気ポットがお湯を沸かす原理は電気ケトルと変わりませんが、こちらは沸騰させたお湯を保温する魔法瓶機能が付いています。
「大量に沸かしたお湯を保存する」目的があるため、電気ケトルより大きな1.5L~2.5Lが主流で5L以上の大容量タイプもあります。
「頻繁にお湯を使う人」「使うたびにお湯を沸かすのが面倒な人」にはポットが向いているといえるでしょう。
単純にお湯を沸かすだけならば、2Lのお湯を沸騰させるのに1回約10円と電気ケトルと電気代の差はそこまでありません。
しかし、1日保温するのに約20円かかるため1日あたりの電気代は約30円、1ヶ月なら約900円、1年なら約10800円で電気ケトルの場合に比べ年間8000円近く割高です。
また、電気ポットはケトルより大型なためメンテナンスに手間がかかります。
「お湯を入れっぱなしにしておく」といっても、放っておけば水も腐るので、定期的な水の入れ替えも必要です。そのたびに重たいポットを動かさなければなりません。
そんな電気ポットですが「1箇所に固定して使う」「多くの機種でロック機能がついている」こともあり、電気ケトルに比べ転倒やヤケドのリスクが小さいというメリットもあります。
また、沸騰させるだけのケトルにはない温度調整機能やカルキ抜きなど、豊富な機能も売りです。
「より良い味で飲み物を楽しみたい」という人には、電気ポットが向いているかもしれませんね。
結局どっちがいいの?
お湯の使用量が少ないなら、電気代も含め電気ケトルに分があります。
一方、家族数人で大量にお湯を使う場合は保温ができるポットが便利です。
自分や家族のライフスタイルによって使い分けるのが良いでしょう。