換気の時間はどれくらいがベスト? 効率のいい換気方法とは
感染症対策として手洗い、うがい、手指消毒などのほかに大事なのが「換気」です。換気には室内に溜まったウイルスなどを含む空気を外に出し、新鮮な空気と入れ替えてくれる効果があるためです。
また、換気はカビや結露などの予防にも欠かせません。
そこで今回は、換気のタイミングや1回あたりの換気時間、効率的に換気をする方法などをまとめてご紹介します。
換気はどれくらいの時間・頻度でやるべき?
室内の空気は人が吐き出した二酸化炭素やウイルスなどの病原体、ホコリ(ハウスダスト)などで次第に汚れていきます。そんなときに換気をすれば、汚れた空気を逃がし、きれいな空気に交換することができます。
そもそも換気はどれくらいの回数おこなえばよいのでしょうか?
換気のベストな頻度
換気は1時間に5分~10分が目安です。また、より換気効果を求めるのであれば、1時間に2回、5分ずつ換気をするのがもっとも理想的です。ただしこれは、正しい換気方法をおこなった場合を基準としています。
正しい換気方法とは?
換気をする際には、空気の入口と出口を作り、流れやすくなるように工夫することが大切です。部屋の入口(または窓)と窓が対角線上になるよう、または高低差ができるように開けると空気が外へ流れやすくなります。
窓がない場合は出口に向けてサーキュレーターや扇風機などを置き、空気を排出すると換気がスムーズになります。
また、窓の開け方もポイントです。空気の入り口となる窓は狭く、出口になる窓・ドアは広く開けましょう。こうすることで新鮮な空気が勢いよく入ってきやすくなり、効率的に換気ができます。
換気でさらに知っておきたい豆知識!
換気は湿度が低い日中におこなうのが効果的です。春・夏なら12~16時、秋・冬なら12~14時を目安に換気をおこないましょう。
花粉症の方は早朝の換気がおすすめ!
花粉症の方は気温が低い早朝に換気をするのがおすすめです。レースカーテンを閉めたまま換気をすれば、部屋に侵入する花粉量を4分の1まで抑えられます。
日中は体調を見ながら、できる範囲で換気をするとよいでしょう。
給気口は開いておこう!
部屋の壁に給気口が付いている場合は、台風などの特別な理由がない限り開けておきましょう。夏場や冬場にエアコンを点けていると「室温が変わってしまうから」と閉じてしまう方もいますが、換気効率が落ちてしまいます。窓を開ける換気と合わせて、給気口を開けておくのも大切です。
家の換気システムは常にONにしておこう
気密性が高い現代の住宅では、機械換気を稼働させることが義務付けられています。換気扇や室内換気システムは常にONにしておきましょう。
換気はこまめに短時間で! 新鮮な空気に入れ替えよう
換気不足は感染症などのリスクが上がるだけではなく、頭がぼーっとしたり眠くなったりする原因にもなります。また、湿気が溜まればカビや結露などの問題も生じやすくなります。
こまめな換気を心掛けることで、換気不足による弊害を防ぐことができるでしょう。
季節によっては室温が暑くなったり寒くなったりして窓を開けるのにためらいを覚えるかもしれませんが、短時間であれば影響はそこまで大きくありません。
正しい方法でこまめに換気をおこない、新鮮な空気を取り込みましょう。