家電レンタルと購入、2年間の利用ならどっちが安い? 家具レンタルのメリットについても解説
「単身赴任で家族と離れて暮らすことになった」というときに便利なのが家電レンタルです。家電レンタルは1カ月などのごく短い期間はもちろん、1~2年契約でも利用できます。とはいえ、皆さんの中には「2年も借りるなら買ったほうが安いのでは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、2年間利用すると仮定したうえで「家電レンタル」と「家電購入」のどちらが安いのかを比較してみました。
加えて大学生の一人暮らしに家電レンタルがおすすめな理由や、家具レンタルのメリット、家電レンタルの返却・修理等についても解説しています。
これから新生活の準備をされる方は、ぜひご参考にしてみて下さい。
家電レンタルと購入、どっちがお得? 2年間の一人暮らしで比較
家電レンタルとは、その名のとおり家電をレンタルできるサービスです。それぞれのメリット・デメリットをご紹介したのちに、2年間の一人暮らしをする場合、借りるのと買うのではどちらが安いのかを計算してみましょう。
家電レンタルのメリットとデメリット
家電レンタルのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・短期間なら買うより割安で家電を利用できる
・家電をまとめて借りられるので選ぶ手間がない
・要らなくなったら返却するだけ、処分の手間と費用が掛からない
・梱包材などのゴミも回収してもらえる
・故障時には修理や交換など対応してもらえる
【デメリット】
・中古品を借りる場合が多い
・長期間利用すると買うより割高になる
・業者によって取り扱っている家電の大きさ・グレードがまちまち
短期間の家電レンタルは、家電を購入する場合に比べて割安で家電が使える点が大きなメリットです。
また家電レンタルには生活必要家電をセットで借りられるプランがあります。家電をあれこれ選ぶ手間や時間を省略することもできます。不要になったら返却するだけなので、処分の手間や費用もかかりません。
万が一故障や不具合が起こった場合も、業者に連絡すれば修理・交換などの対応が受けられます。
一方、家電レンタルでは中古品を使用する場合が多いのはデメリットといえるかもしれません。長期間利用すると購入する場合に比べて割高になること、業者によって取り扱っている家電の大きさやグレード、種類が異なる点にも注意が必要です。
家電を購入するメリットとデメリット
家電を購入するメリットとデメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・購入後はずっと自分のものになる
・自分の好みの色や性能、最新機種の家電を選びやすい
・不要になったらフリマアプリなどで売却できる
【デメリット】
・性能やデザインにこだわりがある場合、選ぶ時間がかかる
・短期間しか利用しない場合は割高になりがち
・処分する際に粗大ごみ料金、リサイクル料金が必要
・一人暮らしが終了したあとの引っ越し料金が高くなる可能性あり
・設置する際に大量の梱包材等のゴミが出る
購入する場合は自分好みの家電が選びやすく、不要になった際にはメルカリなどのフリマアプリで売却することも可能です。ただし、こだわりを持って選ぶとなると相応の時間と手間が必要ですし、短期間しか利用しない場合はレンタルに比べると割高になりがちです。
また、処分する場合には粗大ごみ料金やリサイクル料金などのコストもかかります。処分せず実家等に運ぶ場合は、家電の量に応じて引っ越し料金が高くなる可能性もあるでしょう。
家電レンタルと購入、2年間での累計費用を比較
家電レンタルと購入した場合の2年間の累計費用を比較してみましょう。
家電レンタル(あるる) | 家電の購入(A社) | |
5点セット
(冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、炊飯ジャー、掃除機) |
84,458円 | 76,800円 |
配送料金や設置費用 | 業者によっては無料 | 大型家電は有料
(設置手数料+配送料で5,000円程度) 価格は業者、地域によって異なる |
粗大ごみの処分費用とリサイクル料金 | なし | あり
・電子レンジ:400円前後 ・炊飯ジャー:600円前後 ・掃除機:400円前後 ・冷蔵庫:3,740円
|
保証料金 | 無料(プラン料金に含む) | 商品金額の5%程度 |
2年間の合計費用 | 84,458円 | 89,470円+α(長期保証を付ける場合) |
標準的なグレードの一人暮らし用家電をセットで購入した場合、購入価格のみを見れば家電レンタルよりも安価です。しかし、配送料や処分時の費用をプラスすると、トータルで見たコストは家電レンタルより購入した時のほうが高くなります。
なお、購入のケースでは標準的なグレードの家電を買ったと想定して算定していますが、グレードが高くなれば当然購入価格も高くなります。
「2年間だけの一人暮らしなので、コストを抑えたい」という方は、家電レンタルの利用をおすすめします。
レンタルならトラブルがあったときに安心?故障時や修理の対応を比較
家電を使っていて最も困るのが「故障」。ある日いきなり家電が動かなくなったり、異音がしたりすることは決して珍しくありません。
【家電が故障した場合の対応】
家電をレンタルした場合 | ・初期不良や通常の使用に伴う故障(自然故障)は無償で交換・修理してもらえる
・故意または通常とは異なる使用での故障、破損は有償での修理・交換・商品代金の請求となる |
家電を購入した場合 | ・メーカー保証(一般的には1~3年)、家電量販店などの有料で加入する保証(3~10年程度)あり
・初期不良、保証の範囲内であれば無償または格安での修理・交換 ・保証期間を過ぎると有償での修理または買い替えが必要 |
家電を購入して故障した場合、保証期間が残っているか否かで修理代金が大きく変わります。
修理で対応できない場合は買い替えとなり、家電の種類次第では大きな出費となってしまうでしょう。
一般的な家電を新規購入した場合の保証期間は1年、長くとも3年程度です。仮に2年間1人暮らしをするとなり、1年しか保証が付いていない家電を購入したと仮定すると、1年を過ぎてからの故障・不具合はすべて有償での修理か、買い直しとなってしまいます。
一方、家電レンタルの場合は契約期間中の自然故障であれば、いつでも無償で修理・交換してもらえるため安心です。
大学生の一人暮らしに家電レンタルがおすすめな5つの理由とは?
家電レンタルは大学生の一人暮らしにもおすすめです。
【家電レンタルが大学生の一人暮らしにおすすめな理由】
・コンパクトな家電をリーズナブルに借りられる
・セットプランなら商品選びに迷う時間もない
・卒業や引っ越しで家電の処分に困らない
・家電リサイクル料金や引っ越し代の節約にもつながる
・梱包材などの処分がいらない
ワンルームでの一人暮らしにあたって大きな家電は不要です。家電レンタルでは一人暮らしに最適なコンパクトなサイズの家電が安く借りられるため、「家に家電が置けるだろうか?」といった心配もいりません。申し込み自体もネットからできますし、セットプランを選べば家電をイチから選ぶ手間や時間も省けます。
また、在学中の引っ越しや卒業時には、家電を返却するだけと簡単。何かと忙しい時期の手間と負担を減らせるうえ、処分時にかかる家電リサイクル料金も不要です。加えて家電レンタルを利用すれば引っ越し時に荷物が少なく済むので、引っ越し代を節約する効果も期待できるでしょう。
レンタル初期費用が安い?家電・家具をまとめてレンタルするメリット
レンタル業者によっては、家電と家具をまとめてレンタルできるサービスを行っているところもあります。家電レンタルだけでも便利ではありますが、それぞれを併せて利用するとさまざまなメリットが得られます。
・家電と家具がまとめて揃うため、すぐに生活を始められる
・商品を選ぶ手間と時間の節約につながる
・1つあたりで考えると割安な料金で借りられるケースが多い
・不要になったら返却するだけなので身軽な状態で引っ越しができる
一人暮らしの経験がないまま新生活をスタートするのは誰でも不安なものですよね。ご実家のように家具・家電が揃った状態ではない部屋で新生活をスタートさせ、家電や家具を比較しながら選び、揃えていくのは時間的にも気力・体力的にもなかなか大変です。
ただでさえ忙しい入学前後、年度の切り替わりの時期にこうした手間がかかると心身ともに疲弊してしまいます。
そこでおすすめなのが家電と家具のレンタルです。
生活に必要なものをまとめてレンタルして手配してしまえば、あとは服など手持ちの荷物を運ぶだけ。あれこれ家電や家具を選ぶ手間も時間もなく、忙しい学生さんにとっては大助かりです。
家電と家具をセットで借りれば割安に利用できる場合も多いですし、運ぶ荷物が少なければ安い引っ越しプランで事足りるのでコスト面でもおトクになります。
格安レンタルサービスのメリット・デメリットとは?
家電レンタルサービスには格安で利用できるところも増えています。格安レンタルサービスのメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
・安い価格で家電をレンタルでき、コストを減らしやすい
・シンプルで使いやすい家電が多い
・気軽に契約延長しやすい
【デメリット】
・ハイエンドモデルなど最新の機種を利用できない場合も多い
・基本的に中古の家電を使用することになる
・配送エリアが限られている場合が多い
なお、格安家電レンタルでおなじみの「あるる」では、沖縄・離島以外の全国への配送に対応しています。家電5点セットは1日120円程度でご利用可能、オプションで新品レンタルもOKです。格安で家電レンタルを利用したい方は、あるるへ気軽にご相談下さい。
家電レンタルサービスでは最新モデルを試せる?
家電レンタル業者によっては、各家電の最新モデルをレンタルできる場合もあります。
既存のモデルに比べると料金は割高にはなりますが、「最新モデルの機能を試してみたい」「年式の浅い機種の家電を使いたい」という方にはとてもおすすめのサービスといえるでしょう。
業者によっては気に入った家電を買い取れるサービスを行っている場合もありますので、導入を検討している家電があればレンタルで試してみるのも良い方法です。
家電レンタルサービス比較! 各社の特徴や料金を徹底解説
近年は「CLAS」「Uchidake」「subsclife」といった家具・家電のサブスクサービスが人気となっています。
本項では、それぞれの大まかな違いについて比較してみました。
人気レンタルサービスCLAS,Uchidake,subsclife比較!料金、対応エリア、取り扱い品質をチェック
CLAS、Uchidake、subsclifeの大まかな違いは以下のとおりです。
CLAS | Uchidake | subsclife | |
家電3点セットレンタルプランの価格 | 4,875円/月
※24カ月(2年)プランの場合 |
7,700円/月 | 3,280円/月~
|
対応エリア | 東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫 | 東京、神奈川、埼玉、千葉のみ | 日本全国
(島しょ地域は非対応の場合あり) |
取り扱い品質 | 中古 | 中古 | 基本的に新品レンタル |
特徴 | ・家具家電のほかベビー用品、ファミリー家電のレンタルもあり
・デザイン性に優れた家具・家電が揃っている |
・おしゃれ家具や人気家電のほか、ノンフライオーブンなどの便利家電も豊富 | ・デザイン性の高い家具家電が豊富、ヴィンテージ家具やオブジェも取り揃えている
・セットプランはなく単品レンタルを自由に組み合わせるスタイル ・最新家電が試しやすい |
※セットプランなし、単品でそれぞれレンタルした場合の合算(冷蔵庫1,620円~、電子レンジ480円、洗濯機1,180円~)
価格についてはsubsclifeがもっとも安く、最新機種の家電が多く揃っています。CLASは家具家電に加えてベビー家具・家電も豊富なため、ファミリー層にもおすすめのレンタルサービスです。
Uchidakeはオーソドックスな家具家電に加え、ニッチな家電や便利家電なども揃っている点が特徴です。
また各業者とも配送可能なエリアの範囲が大きく異なっており、全国配送に対応しているのはsubsclifeのみとなっています。
人気家電レンタルサービスの契約期間や解約
近年人気の家電レンタルサービス(サブスクサービス)については、「1カ月単位でのレンタル」を行っている業者も多いようです。ただし「CLAS」のように、契約期間を1カ月~24カ月の間から選べるところもあります。
契約期間が長くなるほどひと月あたりの金額がおトクになるケースがほとんどです。
また、解約手続きについてはどの業者もWEBまたは電話で解約を申し出るシステムです。
サブスク形式(ひと月ごとに契約が更新されるプラン)の場合はもちろん、「12カ月」「24カ月」など決まった期間でレンタルする形式の場合でも途中で返却できますが、それまでの契約期間によっては解約手数料が取られる場合がある点に注意しましょう。
定番家具レンタルサービスを利用するメリット
家電レンタルと同じく人気なのが「家具レンタル」です。
特にベッドやデスク&椅子、キャビネットなどの定番家具レンタルサービスは、単身赴任や一人暮らし等を始められる方に人気があります。大手でいうと「ダスキン」「かして!どっとこむ」、先の項でご紹介した「CLAS」などのサービスが有名です。
なお近年はベビーベッドなどの子供がいるご家庭向けの家具レンタルや、おしゃれでデザイン性の高い家具・オブジェなどをレンタルで試せるサービスも充実しています。
一人暮らしの家具レンタルはどういう時におすすめ?
一人暮らしを始める際は家具をそろえる必要がありますが、家具レンタルは元の家に戻ることが確定している一人暮らしや、転勤等による引っ越しが多い方におすすめです。また、家具やインテリアがお好きで新しい家具を試してみたい方にもおすすめだといえるでしょう。
【一人暮らしで家具レンタルが向いているケース】
・単身赴任するとき
・大学生で一人暮らしを始めるとき
・転勤、出向が多い会社で働いている場合
・インテリアをいろいろと試してみたい方
単身赴任や通学など、一時的な住居でお一人暮らしをされる場合に家具や家電を購入すると、元の家に戻る際の家具の処分に困るケースがあります。レンタルなら返却するだけと手軽ですし、粗大ごみの処分費用と手間も省けます。転勤が多い方の場合は短期間で引っ越しを繰り返す性質上、購入するより都度レンタルで借りたほうが引っ越しの手間や費用が省けるでしょう。
また、インテリアにこだわりがある方の中には「この家具を置いてみたいけれど、自分の部屋に合うかどうかわからない」という方も多く見られます。この場合、まずはお試しとして家具レンタルを利用し、自宅の雰囲気に合うかどうかをチェックしたうえで購入されるとムダがありません。
家具セットプランと単品レンタルプランどちらがおすすめ?
家具レンタルサービスの中には数点の家具をセットでレンタルできるプランを提供しているところもあります。
結論から言えば、家具セットプランは「まとめて複数の必須家具を揃えたい方」、単品レンタルは「必要なものを選んでレンタルしたい方」におすすめです。
また、家具セットプランは借りられる家具の内容が固定されている一方で、割安に借りられる場合が多く見られます。家具のレンタル費用を抑えたい方はセットプランを検討されるとよいでしょう。
家具レンタルの注意点
家具レンタルも家電レンタルと同じく、通常の使用に伴う軽微な汚れ・キズについては不問とされるケースが多数です。しかし著しく汚したり、再利用できないレベルのキズを付けてしまったりした場合は、修理費用や弁償費用の支払いが必要になる可能性があります。
また業者にもよりますが、家具レンタルで利用できる商品は原則として中古品になります。もちろん商品については丁寧な洗浄・消毒を行ったうえで貸し出されるのですが、中古品に抵抗のある方もいらっしゃるかと存じます。中古品を避けたい場合は、新品の家具がレンタルできる業者を利用するとよいでしょう。
なお、新品の家具レンタルサービスは中古品のレンタルサービスに比べてやや割高になるケースが多いです。ご予算と相談しながら検討してみて下さい。
レンタル家電の返却と延長について
レンタル家電の契約期間が終わると家電の返却を行いますが、そのまま使い続けたい場合は延長することも可能です。また使っているうちに故障や何らかの不具合があれば交換・修理の手続きを行うことになるでしょう。
ここでは、レンタル家電の返却・延長や修理・交換について、ポイントや注意点を解説します。
レンタル期間が終わった家電の返却方法とは?
レンタル期間が終わった家電については、業者が指定する方法(WEB・メール・電話など)で返却の申し込み手続きを行う必要があります。返却手続きが受け付けられたあとは、業者から「いつ商品を回収するか」といった連絡が来ますので、回収日の調整を行います。
回収日に合わせてあらかじめマンションの管理人・管理会社等へ許可を取っておくことも忘れないようにしましょう。
なお、回収当日は契約者が在宅の上で立ち合いを行う必要があります。
また、家電については簡単な拭き取り清掃を行いましょう。冷蔵庫は直前まで使用していても問題ありませんが、中に残った食材は処分するか、クーラーボックスに移すなどして空っぽの状態にしておく必要がある点にも要注意です。
家電レンタル契約を延長する際の手続きと注意点
家電レンタル契約を延長したい場合は、延長する期間に応じたプランで契約を更新する形となります。その際の手続きについては業者の指定した方法に従いましょう。
なお、サブスク形式ではない家電レンタルの場合、契約期間が短いほどひと月あたりの料金はやや割高になる可能性が高くなります。この場合、どれくらいの期間延長するのかを明確にしたうえでプランを選ばれることをおすすめします。
たとえば単身赴任が半年延長になる場合、1カ月プランを毎月更新するより、最初から半年プランで契約したほうがムダなコストが発生しにくいでしょう。
レンタル家電の故障・交換・修理の対応とは?
レンタル家電が故障してしまった場合は、速やかに利用しているサービス業者へ連絡を取りましょう。
通常通りの使用で故障や不具合が生じた場合は、無償で交換・修理等の対応が受けられますので安心してください。ただし「本来とは異なる用途で家電を使った」など、故意に家電を壊した場合については自己負担での交換・修理となることもあるため要注意です。
なお「新品なのに届いたときからキズ・凹みがあった」という場合は、配送業者のミスである可能性が高いです。新品家電を借りた際は、搬入時にキズや凹みがないかをくまなくチェックするとともに、キズ・凹みが生じている場合はその場でレンタル業者へ連絡を行いましょう。
まとめ
本記事では家電レンタルと購入した場合の価格の比較や家電レンタル、家具レンタルのメリット等についてお伝えしました。
短期間の一人暮らしでは、家電レンタルがおすすめです。選ぶ手間や処分にかかる手間・コストを減らすことで、引っ越しに伴う負担を最小限に抑えられます。これから短期間のお一人暮らしを始めようとされている方は、ぜひあるるの家電・家具レンタルサービスをご活用ください。