ドアノブやスイッチの有効な除菌方法とは?


ドアノブやスイッチの有効な除菌方法とは?

感染予防のために手洗いやうがい・手指消毒をすることは、今や当たり前になりました。しかし、意外と見落としがちなのが、自宅のドアノブやスイッチなどの「よく触れる場所」の除菌です。
そこで今回は、ドアノブやスイッチなど自宅内でよく触れる場所に有効な除菌方法をご紹介します。

ドアノブやスイッチに有効な除菌方法は?

玄関や部屋のドアノブ、照明のスイッチは帰宅してすぐに触れることが多い部分。それゆえ、ウイルスや菌が付着しやすいということでもあります。
新型コロナウイルスの場合、ステンレスに付着した場合は48時間、プラスチックでは72時間残存します。時間が経つごとにウイルスの数は減っていきますが、付着後2~3日も残っていると考えると何らかの対策が必要です。

ドアノブやスイッチに対し有効な除菌方法には、「アルコール」「次亜塩素酸ナトリウム」「界面活性剤」での拭き取りが有効です。アルコールの場合「濃度が70%~95%のものが望ましい、ただし60%台でも一定の効果がある」とされています。
(参考:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html)
除菌方法は、布などにアルコールをたっぷり染み込ませて拭き取ればOKです。
ただし、素材によっては色落ちや変色が起きる場合もあるため、目立たない場所で試してから使いましょう。

その他の次亜塩素酸ナトリウムや界面活性剤については、水で既定の濃さに薄めてからふき取りに使用します。どちらもご家庭にあるものですので、アルコールが手に入れられないときの除菌方法として有効です。
次項で除菌の方法をご説明しますので、チェックしてみてくださいね。

次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)での除菌方法

次亜塩素酸ナトリウムとは、キッチンハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤です。この塩素系漂白剤を水で薄めてふき取りに使用することで、除菌効果が得られます。

どれくらい薄めればいい?

ドアノブなどの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを0.05%の濃度に薄めて使用します。
ただし、漂白剤と水の割合は製品によってまちまちです。パッケージ裏に薄め方が書いてあるので、確認してみましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使った除菌の手順

手荒れしやすい方はゴム手袋をはめてから作業に移りましょう。
1.清潔な布やキッチンペーパーに、規定通り薄めた次亜塩素酸ナトリウム液を含ませる
2.ドアノブやスイッチを拭く
3.固く絞ったぞうきんなどで水拭きして乾燥させる

界面活性剤(食器用洗剤など)での除菌方法

界面活性剤は食器用洗剤や住宅用洗剤に含まれる成分です。界面活性剤がウイルスに触れると、ウイルスの膜が壊れて活動できなくなるため、除菌効果が得られます。

どれくらい薄めればいい?

住宅用洗剤(スプレータイプのもの)はそのまま薄めずに使います。布などにスプレーしたあと拭き取るだけで除菌ができます。

食器用洗剤(手洗い用)を使う場合は、水500mlに対し食器用洗剤を小さじ1(5g)入れ、混ぜ合わせて使用します。

界面活性剤(食器用洗剤)を使った除菌の手順

1.布やキッチンペーパーなどに洗剤液を含ませて液だれしない程度に絞る
2.対象物を拭き取る
3.5分ほど置いてから固く絞ったぞうきんなどで水拭きし、洗剤成分が残らないようにする
4.乾拭きして水気を取る

ドアノブやスイッチもしっかり除菌しよう!



接触感染が原因のウイルスへの対策としては、手が触れるあらゆる場所を除菌するのが効果的。手指の清潔・消毒はもちろんですが、帰宅してすぐに触れるドアノブや照明スイッチなどもこまめに消毒しましょう。
また、玄関ドアの本体や手すり、リモコンなども定期的に除菌をしておくと安心です。