1人暮らしでやりがち? 「直置きマットレス」3つの注意点
物を置くスペースが限られる1人暮らし。「ベッドを置くと場所を取ってしまう」「布団を敷いたりたたんだりするのは面倒」と、ベッド用のマットレスを床に直置きして眠っているという方も多いですよね。しかし、床に直接マットレスを置いて生活する場合は、いくつかのポイントに注意しておかなければなりません。
今回は、マットレスを直置きする際の3つの注意点とその対策方法をご紹介いたします。
1.マットレスの直置きはカビの発生を招く!
人は眠っている間にコップ1杯~1.5杯分の汗をかくとされており、マットレスはそのほとんどを吸収しています。マットレスの背面が空気に触れるよう作られているベッドの場合汗は蒸発していきますが、畳やフローリングに直置きしている場合はそうはいきません。
マットレスに吸収された汗が原因となって湿度が高まり、マットレスや床にカビが生えてしまうのです。
また、フローリングの場合は冬場の結露にも注意が必要です。冷えた床と体温で温まったマットレスの温度差によって結露が起こり、カビの原因となります。
カビを予防するためには、マットレスの下に乾燥・除湿シートなどを敷き、すのこなどで床との間に空間を持たせて空気の通りを良くしてあげることが大切です。また、定期的に天日干し・陰干しを行うのも忘れないでくださいね。
2.ダニ・ホコリを吸い込みやすい!
家の中で最もホコリが溜まりやすいのは床面です。なんと、床から30cmの高さの空間には、人が寝静まって動きのない状態でもハウスダストが舞っているとされています。
そのため、厚みのないマットレスで眠っていると、睡眠中に大量のハウスダストを吸い込んでしまうことに。ホコリやダニを日常的に吸い込んでいれば、ぜんそくやアレルギーなどの疾患を引き起こしてしまう可能性もあります。
充分な厚みのあるマットレスを使用したり、すのこを使って高さをかさ上げしたりして、横になった際に頭が床から30cm以上の位置に来るよう調整しておきましょう。また、こまめに掃除をして床のホコリを減らしておくことも大切です。
3.床の冷えが伝わりやすい
冬の寒い時期の床は、非常に冷たくなっていますよね。室内では、冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に溜まっていきます。床にマットレスを直置きしていると、冷えがマットレスを通って伝わってしまうため、体が冷えやすくなってしまうのです。
床の冷えを伝わりにくくするためには、マットレスと床の間に保温性のあるタオルケットや毛布などを敷くのが効果的です。また、断熱効果の優れたコルクマットを敷くのもおすすめ。
床と体をなるべく離し、保温性・断熱性のある素材を床とマットレスの間に挟みましょう。
いかがでしたか?
マットレスの直置きは省スペースとしては効果的な方法ですが、衛生面や健康面には少なからず不安な部分もあるのです。
今回ご紹介した3つのポイントに注意して、カビやホコリ、冷えから体を守ってあげてくださいね。