安全な避難のために。食器棚にしておくべき耐震対策5つ

整頓された食器棚
地震大国といわれている日本では、いつ何時でも地震に備えておくことが大切です。
とくに家の中の耐震対策はとても重要で、安全に避難ができるようにしておかなければなりません。そこで今回は、キッチンに置いてある食器棚に注目して、絶対に取り入れておくべき耐震対策をご紹介。ぜひ参考にして、いつ来るかわからない地震に備えましょう。

 

食器棚の転倒を防ぐために固定する

まず真っ先にやっておきたいのが食器棚の固定です。そもそも食器棚は本体が大きい上に、中のお皿が見やすいように扉がガラス製になっていることが多いもの。さらに、たくさんの食器が入っていて重いため、万が一地震の揺れで転倒してしまうと、人の力では起こすことが難しく、ガラスの破片でケガをする恐れもあります。
転倒して破損した食器棚のせいで避難が遅れるという可能性もあるため、食器棚はしっかりと固定しておきましょう。
最もおすすめなのはL字金具を使用して壁に固定するという方法ですが、賃貸など壁に穴を開けられない場合は強力なつっぱり棒を使用して、天井と突っ張って支えておく方法がいいでしょう。

 

食器棚のガラス扉にガラスの飛び散りを防ぐフィルムを貼る

食器棚は扉がガラスになっていることが多いですが、万が一転倒したり、他のものが揺れて当たったりするとガラス部分が割れてしまう可能性があります。
先述している通り、ガラスが割れると床に飛び散って危険なため、飛び散り防止用のフィルムを貼っておきましょう。

 

お皿の下に滑り止め防止シートを敷く

地震の揺れによってお皿が食器棚の中で移動したり、食器棚の外に飛び出すのを防ぐためにも食器棚の各段に滑り止め防止シートを敷いておきましょう。
皿が滑りにくくなるので、棚から皿が落下したり割れたりしにくくなります。
また、食器棚に傷がつきにくくなるというメリットもありますよ。

 

食器棚の扉にストッパーをつけておく

食器棚の扉が勝手に開いてしまわないよう、ストッパーをつけておくことも食器棚耐震対策の重要ポイントです。簡易的な鍵のようなものから、揺れを感じたときに自然とストッパーが発動されるものなど、さまざまな種類があるので使いやすいと思ったものを選びましょう。
また、扉部分だけでなく引き出し用のストッパーも装着し、食器棚全体の扉や引き出しに耐震対策を取り入れましょう。

 

重い食器や調理器具は食器棚の下段に入れておく

食器棚に鍋やフライパンなどの大型調理器具を収納しているという方も多いと思いますが、このような大きい調理器具や重い皿などは食器棚の下段に収納しましょう。
上段に収納してしまうと食器棚の揺れが大きくなったり、扉から一気に飛び出して落下する恐れがあります。頭上から大きく重い調理器具が飛び出すと危険なので、なるべく足元に近い場所に収納しておきましょう。

 

看護師と食器棚

耐震対策を面倒に感じ、つい先延ばしにしているという方は多いはず。
しかし、実際に地震が来てから後悔しては遅すぎます。いつやってくるかわからないこそしっかりと準備をして、家の中の安全を確保していきましょう。