エアコンの「除湿」ってどういう機能? 冷房機能との違いをチェック!


エアコンの「除湿」ってどういう機能? 冷房機能との違いをチェック!

エアコンには冷房モードだけでなく除湿モードも備わっています。
どちらも室内を涼しくしてくれる機能なので、同じようなものとして使っている方も多いことでしょう。
しかし、エアコンを冷房にしたときと除湿にしたときではエアコンの働き方が異なります。
状況に合わせてエアコンを上手に使いこなすためにも、今回は冷房機能と除湿機能の違いについて押さえておきましょう。

エアコンの冷房機能ってどんなもの?

エアコンの冷房というのは、室内の温度を下げるための機能です。
冷房運転をすると、エアコンは室内の空気を吸い込んで暑い熱を屋外に排出します。
これと並行して、熱を逃して涼しくなった空気がエアコンから排出され、この冷風が室内を涼しくしてくれるのです。
暑い時期には冷房を使って室内の温度を下げ、快適に過ごしましょう。

エアコンの除湿機能ってどんなもの?

これに対して除湿モードは、室内の湿度を下げる目的で使います。
エアコンの除湿機能を使ったときにも、エアコンは冷房のときと同じように室内の空気を吸い込んで屋外に排出しています。
実はこのときエアコンは室内の空気から水分を排出しているのです。
エアコンで空気を冷やすと空気が含むことができる水分量が減り、さらっとした快適な空気を作り出すことができるのです。
空気中から追い出された水分はエアコンの熱交換器に集まり、ホースで屋外に排出されます。

湿度が高いときには除湿機能を

一般的に、人間は湿度が50%程度の状態を快適と感じます。
湿度が40%以下になると空気は乾燥しやすくなり、ウイルスも増えやすくなるので注意が必要です。
逆に、湿度が60%以上になると人はジメジメとした不快感を覚えるものです。湿度が60%以上の状態がずっと続くと室内には結露やカビも起こりやすくなります。
梅雨どきには室内の湿度も高まり、ムシムシジメジメとした不快感が続きます。
湿度が高いと感じるときにはエアコンの除湿機能を使い、室内の水分を排出して快適な環境を作りましょう。

さまざまな除湿機能を使い分けよう

近年では、いくつかの除湿機能を選べるエアコンも増えています。
弱冷房除湿や再熱除湿といった機能をうまく使いこなせば、より快適な室内空間を作れますよ。
弱冷房除湿は冷房機能で室内の温度を下げつつ部屋の湿度も下げてくれる機能です。
これに対して再熱除湿というのは、部屋の温度を下げないようにして湿度だけを下げてくれる機能です。
ハイブリッド除湿と呼ばれる機能がついたエアコンもあります。
ハイブリッド除湿は室内の温度を下げることで空気中の水分を追い出しつつ、温度を下げた空気と室内に残った空気を混ぜて室温を調整してくれる機能です。

 


さまざまな除湿機能を使い分けよう

 

夏には気温が上がるだけでなく湿度も高まりやすくなり、ジメジメと不快な思いをすることもあるものです。
室内の温度を下げたい場合には冷房機能を、湿度を下げたい場合には除湿機能を上手に使い分けましょう。
湿度は下げたいけれど温度は下げたくないというときには再熱除湿やハイブリッド除湿といった機能を上手に使いこなすことも大切です。