室内の花粉対策に加湿器が有効?その効果とは
冬から春にかけては、スギ花粉が猛威を振るう時期。花粉は外だけでなく、室内にも侵入します。
室内にいるときに鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどが止まらない……という場合、実は加湿器を使用することで症状が和らぐことがあるのです。
今回は室内の花粉対策になぜ加湿器が有効なのか、その効果や理由についてご紹介します。
室内の花粉対策には加湿器が最適?
花粉が大量に飛散している外から帰宅したとき、服や髪の毛には大量の花粉が付着しています。
こうして花粉が室内に運ばれると、床に溜まっていきます。そのままにしていると人が動くたびに飛散し、吸い込みやすくなるのです。室内でも花粉症のつらい症状が出てしまうのには、こうしたメカニズムがあります。
そんなとき、花粉症の症状を和らげてくれるのが「加湿器」。加湿器は水蒸気を空気中に放出することで、室内の湿度をアップさせてくれます。湿度が上がると花粉が水分を含み、重くなるため飛散しにくくなるのです。
空気清浄機では花粉対策の効果がイマイチ?
花粉対策としてご自宅で空気清浄機を使用している方も多いでしょう。
確かに空気清浄機は、空気中に飛んでいる花粉を吸いこんでキレイな空気にしてくれる効果が期待できます。しかし実は、空気清浄機には、床に落ちている花粉を吸い込む力はありません。
また、空気清浄機がキレイな空気を吐き出す際の風で、床に落ちていた花粉が再び舞い上がってしまうことも……。
花粉対策としては加湿器と併用するか、加湿器を使ってしっかりと床を掃除することが大切なのです。
花粉の時期に加湿器が役に立つのには、別の理由も!
花粉症対策として加湿器が有効なのは、花粉の飛散を抑えてくれるだけではありません。
加湿器には、「喉の粘膜を保護してくれる」という重要な役割もあるのです。
花粉症の方は喉や鼻、目の粘膜が乾燥するとより不快な症状を感じやすくなります。のどにイガイガ感を感じたり、目がしょぼしょぼしたりといった具合です。
加湿器を使って適切な湿度(40~60%)をキープすると、粘膜が乾燥しにくくなります。
不快な症状を感じにくくなれば、快適に過ごせるようになるでしょう。
花粉対策で使う加湿器の種類はどれがいい?
加湿器には「超音波式」や「蒸気式」「気化式」といったさまざまなタイプがあります。
このうち特に花粉対策におすすめなのが、ヒーターで水を温めてスチームを発生させる「蒸気式」、水を気化させながら加湿をおこなう「気化式」の加湿器です。どちらも風が発生しにくいため、花粉の舞い上がりを予防することができます。
また、最近は複数の加湿方式を組み合わせた「ハイブリッド式」、加湿機能つき空気清浄機なども販売されています。加湿機能つき空気清浄機は1台で2役をこなしてくれるため、省スペースなのが魅力です。
据え置き型の加湿器には「○畳用」というように、加湿対応範囲の目安が書かれています。
適切な効果を得るには、設置する場所の広さに対応した加湿器を選ぶことが大切です。これから加湿器を導入する際は、加湿方式と対応範囲をしっかりとチェックするようにしましょう。
花粉の時期は加湿器を有効活用しよう!
部屋に飛散している花粉は目や鼻、喉に付着しやすいため、とてもやっかいです。しかし加湿器をうまく利用すれば、花粉の時期の強力な味方となってくれます。
加湿器で床に落とした花粉は、目の細かいフィルターを装着した掃除機で吸い取るか、フローリング用モップなどで取り除くとより完璧ですね。
花粉症の諸症状はとてもつらいもの。外出時にしっかり花粉対策をするのはもちろんですが、室内の花粉対策も万全にしておきましょう!