なかなか汚れが落ちない「冬場の洗濯方法」 水が冷たい時の対処法とは
暖かい時期は水が温かいこともあって洋服の汚れが落ちやすいのですが、冬場になると夏より洗濯物の汚れが落ちにくくなります。
冬場に家事をこなす上で、洗濯は悩みの種の1つになるでしょう。
冬場に効率よく汚れを落としながら洗濯するにはどういった点を意識すればいいのでしょうか。
今回は冬場の洗濯物の汚れが落ちにくい理由と、どのご家庭でも実践できる対処方法をご紹介します。
そもそもなぜ冬場の洗濯は汚れが落ちにくいのか?
●洗剤が効果的に働かない
冬場の水温は平均して10℃台なのですが、石鹸は20℃を下回ると洗浄力が大きく下がってしまいます。
これは洗濯用洗剤も同じで、水温が低くなればなるほど汚れを落とす効率が悪くなってしまうのです。
温度が高まると洗剤は汚れを吸着する働き「界面活性効果」が向上するので、泡立ちが良くなったり、汚れを良く吸ってくれるようになります。
●洗剤が染み込みにくい
洗濯に使う水の温度は、実は衣類自体にも大きな変化をもたらします。
水温が高くなればなるほど、衣類の繊維質が膨張してくれるので、洗剤が入り込みやすくなるのです。
人間の体は温かいお風呂に入ると、毛穴が開いて汚れが取れやすくなりますよね。
衣類も同じように絡み合った繊維がほどけて、洗剤が生地の奥まで入りやすくなるというわけです。
洗濯時の水温を上げる方法は?
●お風呂の残り湯を活用する
夜に洗濯できるご家庭なら、お風呂上がりに洗濯を始めることも効果的でしょう。
40℃ほどのお湯なら高い洗浄力を保ったまま洋服を洗濯することができます。
浴槽の大きさにもよりますが、一晩明けて翌朝に洗濯をする場合でも、水温が20℃ほどで留まっていることがあります。
洗剤の効果を高めるだけでなく、水道代のコストカットにもつながるのが嬉しいポイントです。
●給湯器のお湯を利用する
洗濯機の給水口からお湯が出る場合は、洗濯槽の水にお湯を足すことも効果的です。
もし給水口からお湯が出ない場合は、やかんを使ってお湯を足してもOK。
温度は50℃〜60℃ほど、水量では1:1程度を目安に、水道水と一緒に入れてあげましょう。
あまり熱すぎると生地が痛んでしまうので、水の方が多いくらいで大丈夫です。
●「炭酸ソーダ」「セスキ炭酸ソーダ」を利用する
「炭酸ソーダ」や「セスキ炭酸ソーダ」は、重曹と似た使い方ができる洗濯用品。
水温が低くても溶けやすく、洗浄力も落ちないため、冬場の洗濯にはうってつけです。
これらを使った洗濯方法は、3時間以上を目安とした浸け込み洗いが中心になります。
夜に洗濯物を浸けこんでおき、朝に仕上がるようにタイマー設定して洗濯することで、汚れが綺麗に取れるようになります。
冬場の洗濯は夏場よりも汚れが落ちにくく、衣類もかさばるものが多いので大変です。
ちょっとした手間をかけることで汚れが綺麗に落ちるものもあるため、冬場の洗濯ものに困っている方は、今回の方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。