冬を越させない! 暖かくなる前にやっておくべきゴキブリ対策

冬を越させない! 暖かくなる前にやっておくべきゴキブリ対策
師走の慌ただしい雰囲気や忘年会ラッシュに追われ、年末の大掃除をついついサボってしまったという方は多いのではないでしょうか。あまりの寒さについだらけてしまい、先延ばしにしてしまったという方もいるかもしれませんね。
しかし、その気の緩みが後々の生活に恐ろしい影響を与えてしまう可能性も……。
寒い時期に動きが緩慢になるのは、決して人間だけではありません。春や夏の暖かい時期に出現する“ゴキブリ”も、寒くなるとほとんど見かけなくなりますよね。
春以降のゴキブリの出現を防ぐためには、この時期にしっかりと対策しておくことが重要になります。
今回は、冬の時期に行っておきたい害虫対策についてお話しいたします。

ゴキブリは暖かくなるのを待っている

寒くなると姿を見せなくなるゴキブリですが、決して寒さで死んでしまうわけではありません。「見かけなくなったから」と置き餌を処分してしまうなど、ゴキブリ対策の手を緩めてしまうのは大間違い。
配電盤や冷蔵庫のモーター、電化製品の隙間といった暖かい場所に潜んで、春が訪れるのを待っているのです。
実は、ゴキブリの繁殖が最も活発になるのは秋。本格的な寒さを迎える前に卵を産み始めます。卵や幼虫の状態でじっと冬を越し、暖かく餌も豊富になる春を待ってから元気に駆け回りはじめるのです。
本来なら秋のうちに成虫を撃退して卵の数を減らしておくのがベストですが「そんなこと知らなかった……」という方は、隠れている成虫や卵を根絶やしにすることで、春以降の出現を防ぎましょう。

置き餌と噴射タイプの殺虫剤で成虫を退治!

先ほどお話ししたように、成虫や既に卵から孵っている幼虫は、部屋の暖かい場所に潜んでいます。
大きな家具・電化製品などの後ろに毒の入った餌を置いておき、飢えたゴキブリたちが食べてくれるのを待ちましょう。食べかすや生ごみなど、ゴキブリの餌になるその他のゴミはしっかりと掃除しておくことが大切です。
市販の置き餌の中には、成虫の体内にいる卵にまで効いてくれるものも。さらに、置き餌を食べた個体のフンにも毒が残るため、それを食べた幼虫も退治することができますよ。
置き餌を設置してしばらくたったら、噴射タイプの殺虫剤を使って退治しきれなかったゴキブリを一掃してしまいましょう。
ただし、死の危険を察知したゴキブリは最後に卵を産むため、卵が孵化する2~3週間後を狙ってもう一度噴射タイプの殺虫剤を使うようにしてください。

卵を見つけたら!

万が一ゴキブリの卵を見つけてしまった場合、孵化する前に処分してしまわなくてはなりません。
しかしゴキブリの卵は、卵鞘と呼ばれる非常に硬い殻で守られています。そのため、スプレータイプや噴射タイプの殺虫剤も効果がありません。
一つの卵鞘に入っているゴキブリの赤ちゃんはなんと数十匹以上。潰すと中から赤ちゃんが出てきてしまう可能性があるため、熱湯をかけて駆除した後、ビニール袋でしっかりと密閉して処分しましょう。

冬を越させない! 暖かくなる前にやっておくべきゴキブリ対策
いかがでしたか?
暖かくなってからゴキブリを見ずに過ごすためには、今この時期の対策が重要なのです。
寒いからと油断せず、しっかりと部屋を掃除してゴキブリの餌を残さないようにしてくださいね。