| 6月22日の欧州マーケットサマリー:株下落、ギリシャ懸念が根強い | 2011/06/22 |
6月22日(ブルームバーグ):欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はロンドン時間午後6時現在)
為替 スポット価格 前営業日ユーロ/ドル 1.4405 1.4412ドル/円 80.15 80.21ユーロ/円 115.45 115.60
株 終値 前営業日比 変化率ダウ欧州株600 268.07 -1.52 -0.6%英FT100 5,772.99 -2.32 0.0%独DAX 7,278.19 -7.32 -0.1%仏CAC40 3,871.37 -5.70 -0.1%
債券 直近利回り 前営業日比独国債2年物 1.48% -0.05独国債10年物 2.94% -0.04英国債10年物 3.19% -0.03
商品 直近値 前営業日比 変化率金 現物午後値決め 1,552.50 +7.75 +0.50%原油 北海ブレント 113.45 +2.50 +2.25%
◎欧州株式市場
22日の欧州株式相場は下落。ストックス欧州600指数は前日の2カ月ぶり大幅高から反落して終了。照明と家電分野の需要悪化を背景に、オランダの家電メーカー、ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスを中心に売りが広がった。
フィリップスは約2年ぶりの大幅安。照明部門の売上高の伸びが「1桁台前半」になるとの見通しが売りを誘った。ドイツの医薬品メーカー、メルクは2.8%下げた。多発性硬化症治療薬の開発を中止したことがきっかけ。
一方、英上場ヘッジファンド会社、マン・グループは4.9%の大幅高。アナリストが同銘柄を買い推奨したことが手掛かりとなった。
ストックス欧州600指数は前日比0.6%安の268.07で終了。2月17日に付けた年初来高値を7.9%下回っている。
センパー・コンスタンティア・プリバトバンク(ウィーン)のファンドマネジャー、フィリップ・ムシル氏は「リセッション(景気後退)懸念が再浮上したほか、ソブリン債をめぐる問題で市場の状態は悪化した」と述べ、「先行きに不透明感がある。当社は依然として楽観視しており、通常の調整局面だと判断しているが、リセッションが裏付けられれば、状況は急速に変わり得る」と続けた。
欧州連合(EU)はブリュッセルで23-24日に開催される首脳会議でギリシャ支援について協議し、財務相らは7月3日にギリシャが次回融資を確保するための条件を満たしたかどうかを判断する。
この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下落。フィリップスは8.8%下げた。
◎欧州債券市場
22日の欧州債市場では、アイルランドとポルトガルの国債相場が下落。ギリシャのパパンドレウ首相の改造内閣が議会で信任を得たものの、ユーロ圏のソブリン債危機が終了する兆候とはならないとの見方が広がった。
アイルランド2年債と10年債利回りは過去最高を記録。ポルトガルの2年債と10年債の利回りも最高に達した。ギリシャをめぐる焦点は、パパンドレウ首相が来週の採決で780億ユーロ(約9兆円)規模の財政再建パッケージを通過させられるかどうかに移った。
一方、ドイツ国債は上昇。域内で最も安全とされる同国債を求める動きが広がった。
ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツの債券ストラテジスト、エリック・ワンド氏(ロンドン在勤)は「ギリシャ内閣が信任を得たものの、市場はまだ慎重だ」と指摘。「緊縮策の議会通過はより困難な道のりとなるだろう。状況がそれほど変わっていないとの懸念がある。周辺国債は依然として脆弱(ぜいじゃく)だ」と続けた。
ロンドン時間午後4時27分現在、ポルトガル10年債利回りは前日比18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の11.31%。一時は11.36%に達した。ポルトガル2年債利回りは13.75%まで上げた後、49bp上昇の13.71%となった。
アイルランド10年債利回りは32bp上げ11.72%。アイルランド2年債利回りはユーロ導入以後の最高となる13.25%を付けた。前日比では48bp上昇した。
一方、ドイツ10年債利回りは前日比3bp低下の2.95%。16日には2.91%まで下げ、1月11日以来の低水準となった。ドイツ2年債利回りは5bp下げ1.49%。
◎英国債市場
22日の英国債相場は上昇。イングランド銀行(英中央銀行)がこの日発表した6月の金融政策委員会(MPC)議事録で、過去最低の政策金利維持を支持する委員の増加が明らかになったことが手掛かり。
議事録によれば、MPCが7対2で政策金利据え置きを決めたほか、一部メンバーは景気とインフレに下振れリスクがあるとして資産購入拡大の必要性を指摘した。
ドイツ銀行の為替ストラテジスト、ヘンリック・グルベリ氏(ロンドン在勤)は「どちらかと言えばハト派的な議事録内容だ」と述べ、「景気の下振れリスクを理由にイングランド銀が政策金利を現行水準に当面据え置くとの市場の見方に一致したものだ」と続けた。
10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.19%.一時は3.15%まで下げ、昨年11月以来の低水準を付けた。2年債利回りは4bp低下し0.76%。
ギリシャのパパンドレウ首相の改造内閣は議会で信任を得たものの、来週の採決で780億ユーロ(約9兆円)規模の財政再建パッケージを議会通過させられるのかという懸念が広がった。これを受け、安全資産として英国債を求める動きが加速した。
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