| 「マルチタッチ操作はアップルのもの?」 - iPhone関連の特許をめぐって大騒ぎに | 2011/06/23 |
アップル(Apple)が3年半前に申請し、米国時間21日に取得を認められたある特許について、さまざまなメディアやブログなどでその当否をめぐる議論が巻き起こっている。
議論の的となっているのは、アップルがiPhoneのタッチパネル関連で取得した特許(特許番号7966578)で、その内容は「タッチスクリーンを搭載する多機能端末が、ウェブページのコンテンツを部分的に表示する際の方法」に関するものであるという。
PC Magazineでは「競合するスマートフォン・メーカー各社に大打撃」と題する記事を掲載し、そのなかでこの特許のカバーする範囲が非常に広いため、マルチタッチ操作のスクリーンを採用する携帯端末のインターフェイスに関して、アップルに「所有権を認めることになりかねないとする専門家の見方を紹介している。アップルはすでに、サムスン(Samsung)やHTCを相手に特許侵害をめぐって訴訟を続けているが、今回認められた特許を使って新たに訴訟を起こす可能性も十分にあると同サイトでは指摘している。
それに対し、この特許はそれほど広範な対象をカバーするものではないという見方も出されている。元Engadgetのスタッフライターで知財関連の弁護士の経歴もあるニレイ・パテル(Nilay Patel)氏は、IT系ブログ「This is my next.com」に掲載した記事のなかで、この特許に対して一部の専門家から出ている反応について、根本的な解釈の間違いによるヒステリックなものであると述べている。同氏は、特許申請の内容を引きながら、この特許がカバーするのは「タッチスクリーン端末がウェブページを表示している際、グーグルマップなどページ内に埋め込まれている部分だけを、周りの部分の大きさを変えないようにピンチ拡大するときのもの」であるとし、他の部分はピンチに使う複数の指を変えただけのものであり、実際には対象となる範囲がかなり狭いとしている。
スマートフォンの市場が拡大を続けるなかで、業界各社の間ではここ数年、関連する特許をめぐる争いが増加しており、またその結果が各社の経営に及ぼす影響も大きくなっている。たとえばアップルは先週、2009年から続けていたノキアとの争いで前面的な和解に達したが、同社がノキアに支払う金額はiPhone一台あたり推定1%前後という専門家の見方も出されていた。またオラクルが、Java関連技術の特許侵害で、Android OSの開発元であるグーグルを訴えている件では、先週オラクル側から想定被害額が最大で約61億ドルに達する可能性も示されていた。
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