暑い夏に大活躍! 溶けにくくておいしい「氷」の作り方
夏は冷たい飲み物がおいしい季節ですが、美しく透き通った氷を入れて飲むと一段とおいしく感じますよね。しかし、自宅の冷凍庫で作る氷は、白く濁ったりすぐに溶けてしまったりすることがあります。氷屋さんが作るような美しく溶けにくい氷を作るためにはどうしたらいいのでしょうか。
溶けにくくておいしい氷の作り方をチェックしてみましょう。
溶けにくい! おいしい! キレイな氷の作り方
水道水を煮沸したもので氷を作る
「おいしい氷を作るのなら、ミネラルウォーターなどのおいしい水を使ったほうがいいのでは?」と考える方もいると思いますが、ミネラル分が多い水を使って作る氷は白く濁りやすくなります。おいしく見た目も美しい氷を作るためには、ミネラル分が少ない水道水を使ったほうが賢明です。
ただし、水道水にもカルキなどの不純物が混ざっているため、氷が白く濁ってしまいます。カルキを抜くためにも水を煮沸してから氷を作りましょう。やかんなどに水を入れて沸騰させ、そのまま40分間煮沸を行います。こうすることでカルキはもちろん、ミネラルも壊すことができるので、透明な氷が作りやすくなります。
40分間の煮沸を終えたあとは常温になるまで水を冷やしましょう。
冷凍庫の温度を下げてゆっくりと氷を作る
一般的な家庭用冷凍庫の温度は-20℃に設定されていることが多いですが、このような低い温度だと水が急激に凍るため、空気や塩素が氷の中に溜まって、白く濁って溶けやすい氷になってしまいます。
溶けにくくおいしい氷を作るためには、水をゆっくりと凍らせることがポイントです。冷凍庫の温度を-4~-10℃程度に設定して、時間をかけて凍らせていきましょう。
ただし、冷凍庫内に他の食品などが入っている場合は要注意。冷凍しているものが溶けたり傷んだりしてしまう可能性があります。冷凍庫の温度を上げるときには、その他の食品を別の冷凍庫に移しておきましょう。
製氷皿をビニール袋とタオルで包む
冷凍庫の温度を上げられないというときにおすすめしたいのが、水を入れた製氷皿をビニール袋に入れ、さらに上からタオルを巻くという方法です。
こうすることで水に冷気が伝わりにくくなるので、ゆっくりと凍らせることができます。
また、冷凍庫の底に発砲スチロールを敷くと断熱材の役割を果たしてくれるので、さらにゆっくりと凍らせることができます。
溶けにくくておいしい氷を自宅で作るためにはある程度の工程が必要になりますが、手間をかけて作ったものほど、おいしく感じることができます。
また、時間をかけて作った氷は透明度が高く、見ているだけでも涼しさを感じるような美しさがあります。ぜひ一度、ゆっくりと時間をかけておいしい氷を作ってみてくださいね。