お米も生もの! 新鮮さをキープしておいしくお米を食べるには?
気温がどんどん上がるだけではなく、湿度も高くなってくるこれからの季節は、食材の保存に注意が必要です。
しかし、野菜やお肉、魚の保存方法に気を遣っていても、お米の保存方法に目を向けている方は意外と少ないもの。
「どうせ洗って炊くのだから」と、適当に米びつに入れてしまっている方も多いようです。
そこで今回は、お米をより一層おいしく食べるために覚えておきたい“お米の保存方法”をご紹介します。
お米が劣化してしまうと?
実は生ものであるお米。おいしさを損なわないためには、鮮度を保つことが大切です。
お米の味を劣化させる主な要因は、“酸化”“乾燥”“虫”“におい”など。ただ米びつに移しているだけでは、上記の要因への対策は不完全と言えます。
それでは、お米を劣化させる4つの要因について詳しく見てみましょう。
“酸化”
お米の表面には、糊粉層(こふんそう)と呼ばれる層があります。
酸素に触れていると、この層が分解されて味が落ち、独特のニオイを発するように。
この古米臭は丁寧に洗っても残ってしまうため、炊き上げる際に日本酒やサラダ油、はちみつなどを加える必要が出てきます。
米びつに手を入れてみて、手の平が白い粉でパサパサとしていたら酸化が進行しているとみて良いでしょう。
“乾燥”
お米が湿気や水分を含むとカビが生えてしまうものの、あまりに乾燥させすぎるのも良くありません。乾燥しきったお米は水に入れると簡単に割れてしまう上、炊きあがりの食感も悪くなってしまいます。
“虫”
暖かくなるこれからの季節は、お米を食べる虫たちの活動が活発になってきます。
しっかりと対策を行なわなければ、米びつの中が小さな虫だらけに。
虫が湧いたお米でも丁寧に洗えば食べることができますが、あまり気分のいいものではありませんよね。
“におい”
お米には小さな穴が無数に空いているため、備長炭のようにニオイを吸収しやすいという特徴があります。
肉や魚、洗剤などのニオイの強いものの近くで保存すると、ニオイが移ってしまうため注意が必要です。
お米の鮮度をキープする保存方法
お米を保存する際に意識したいポイントは、「温度」「湿度」「容器」です。
なるべく空気に触れないよう容器で密閉し、日の当たらない風通しの良い場所に置けば、新鮮でおいしい状態を長持ちさせることができます。
そこでおすすめなのが、ペットボトルに詰めて冷蔵庫にしまっておく方法。米びつよりも小さいため空気に触れる面積が少なく、低温で保存することが可能です。
一度にたくさんの量を保存することはできませんが、時間が経ってしまったお米は結局味が落ちてしまうため、少量ずつ買い足して冷蔵庫保存するようにしておけば常に新鮮なお米を食べることができますよ。
他の食材に比べて、傷んだり味が落ちたりするイメージのないお米。
ついぞんざいに保存してしまいがちですが、意外にもさまざまな要因で劣化してしまうのです。
これまで意識していなかった方は、今回ご紹介した内容を参考にお米の新鮮さをキープする保存方法に変えてみてくださいね。