暖房器具、灯油と電気はどっちがお得?

木枯らしが吹いて本格的な冬の訪れを感じるようになる頃、気になり始めるのが暖房の光熱費です。
そこで今回は、暖房器具の燃料として一般的な灯油と電気について、どちらがお得なのか比較しました。
燃料としての単価だけではなく、暖房器具としてのメリットも合わせてご紹介しますので、暖房選びの参考にしてください。

灯油と電気ではどちらのほうが燃料として安い?

暖房にかかる料金が高くなる冬を迎えて、灯油と電気では燃料としてどちらの方がお得なのか気になるところでしょう。
今回は、1時間あたりの料金を比較します。

石油ファンヒーターでの灯油代

灯油を使う暖房には、石油ファンヒーターや石油ストーブなどがありますが、
今回は石油ファンヒーターの中でも国産の中型ファンヒーター(9~12畳用)を利用するとします。 1時間当たりの燃料消費量は、最大出力で0.310L/h、最小で0.061L/hです。
経済産業省の石油製品価格調査によると、2018年12月の灯油価格は93.7円/Lですので、最大と最小では1時間あたりそれぞれ29.0円と5.7円になります。

エアコンでの電気代


電気を使う暖房には、エアコンや電気ストーブなどがありますが、今回はエアコンの中でも国産の中型エアコン(11~14畳用)を利用するとします。

暖房期間の消費電力は970W(105~3500)、大手電力会社の一般家庭向けプラン(従量電灯Bプラン)の第二段階料金が26.0円ですので、これを掛け合わせた25,220円を1時間あたりに換算すると19.1円となります。

1時間あたりの単価を比べると、灯油よりも電気の方が安いという結果が出ました。

灯油を使う暖房機器と電気を使う暖房機器それぞれのメリット

灯油と電気の燃料としての単価を比較するだけでなく、暖房器具の特徴を含めて比較することも大切です。

灯油を使う暖房のメリット

・部屋が温まるのが早い
・初期費用が安い(本体価格が安い)
・設置場所の移動が簡単
・エアコンと比較すると空気が乾燥しにくい
・石油ストーブなら電気を全く使用しない(停電時でも使える)

電気を使う暖房のメリット

・コンセントをプラグに差し込んでおくだけで使える
・燃料を買いに行ったり、タンクに入れたりする手間がない
・エアコンならやけどなど怪我の心配が少ない
・燃料を燃やさないので、排気を気にしないで済む(灯油は不完全燃焼時に一酸化炭素が発生)
・燃料が臭わない
・電気ストーブならスポット的に温めることができる

暖房の燃料は灯油と電気のどっちがお得? 

灯油と電気のどちらの暖房がお得かというと、どちらのほうが必ずお得だと言い切るのが難しいといわざるを得ません。
それは、ほかの暖房器具と合わせて使うかという使い方の問題や、1日何時間程度使うのか、日中と夜間のどちらで使うことが多いか、温める場所の広さ、建物の気密性、土地の寒さなど、さまざまな要素が関わってくるからです。

灯油は常に価格が変動することと、電気は2016年4月の電力自由化で電力会社を選べるようになったことも考え合わせましょう。
灯油はこの3カ月間、約98円/Lで推移しています。
電気は、オール電化の住宅や太陽光発電の設備があるかどうかでも変わってきます。

暖房の燃料は灯油と電気のどっちがお得?

灯油と電気のどちらが燃料としてお得なのかは、現時点では電気といえます。
しかし、暖房機器そのものの値段や使い勝手、メリットを踏まえた上で、総合的な判断をするほうがよいでしょう。
ご自宅の状況に応じて、灯油や電気を上手に使い分けることをおすすめします。